前回の記事でご紹介したNVIDIA Jetson TX1を、とうとういじりました。
キャリアボードが入手できたためです。 
「おいこら今年のゴールデンウィークの話はどうした」と思う方いらっしゃると思います。
前半はせとうちオープンに参加し、後半は東京へ行っていました。(もはやGWの自宅は一晩明かすだけのホテル状態…)
今年のせとうちオープンについてはあちらこちらで書かれていて、私もだいたい同じようなことをしたので(夜行バスが遅れて到着ってことはなかったですがw)、割愛します。
東京へ行ったのは、とある方にお会いするためでした。
そのついでに、東京の(強靭な)交通網を使って、見たいものを見たって感じです。
原宿駅とか、ハチ公とか、国会議事堂とか、スカイツリーとか・・・


記事の本題はここから。

使用したキャリアボードについて

今回使用したキャリアボードは、Connetc Tech社のOrbitty Carrier for NVIDIA® Jetson™ TX2 & Jetson™ TX1です。
NVIDIAの担当者さん経由でスポンサーしていただきました。
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このボードを使えばGigabit Ethernet、HDMI、USB3.0 & 2.0、いくつかのGPIO等々が引っ張り出せます。
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いざドッキング(何を思ったか写真が全体的にピンボケ状態・・・)
「早速電源とマウスとキーボードとをつないでUbuntuを起動してみよう!」と思ったのですが、ちょっとまだお預け。

ここで工作

電源は緑色のターミナルに接続しますが、ケーブルをターミナルで締め付けたあとブラブラさせるわけにもいきません。
電源には部屋に転がっていたATX電源から取った+12Vを接続しますが足などに引っ掛けてターミナルからケーブルが抜けたら、作業内容は飛ぶわショートするわ、いいことがないです。
というわけで、少々工作します。
使うものは以下の通り。
・ベニヤ板
・L型アルミアングル
・DCジャック
・DCプラグ
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まずはキャリアボードの緑のターミナルをDCジャック化。
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通学路をほんの少しだけそれたところにある電子(というより電気)パーツ屋さんで買ってきたDCジャックにケーブルをハンダ付け。
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続いてこのDCジャックとJetsonを固定する土台を作ります。
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機械作業部屋に転がっていた使えそうなベニヤ板に罫書きをし、切断&穴あけ。
大方9年前にやっていたベニヤ板の加工の思い出が蘇ります。

L型アングルはDCジャックの固定に使います。(写真撮ってなかったです、すみません・・・)

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いい感じに組みつけていきます。(いい感じってなんだ)
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DCプラグ接続したところ。
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ハラハラドキドキしながらATX電源に接続し、ATX電源にAC100Vを供給。
「これぶっ飛ばしたら後がないぞ・・・」とか思いながら腹をくくって電源を入れましたが、問題なく電源LEDが点灯。
これでようやくUbuntuの導入に入ることができます。

周辺機器の接続と起動

電源は接続しましたが、これではどうしようもありません。
ひとまず周辺機器を接続します。
最低限必要なのは、
・HDMIで接続できる液晶ディスプレイ(DVI-HDMI変換ケーブルで接続してもOK、自分がそう)
・USBハブ
・USキーボード
・マウス
HDMI端子に液晶、USB3.0の口にUSBハブをつなぎ、そこに対してキーボードとマウスを接続します。
自分は外付けUSキーボードというと、名古屋に行ったときに入手したMagic Keyboardしか持っていなかったので、Lightningケーブルで接続。
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それができたらひとまずキャリアボードにある「POWER」ボタンを押します。
すると・・・
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からの
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CUIモードでUbuntu 14.04が起動しました。
しかし、このUbuntu環境で作られているユーザーもパスワードも知らない上にUbuntuは16.04が出ているので、16.04をクリーンインストールすることにしました。

今回はここまで。
次の記事にUbuntu 16.04のインストール方法を書きます。